2020.09.30 【電波新聞70周年特集】日本分析機器工業会・中本晃会長分析計測機器、的確に情報発信を
中本 会長
創立70周年を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。1950年に創刊された後、数多くの月刊誌や書籍を出版されるなど、長きにわたり電機業界の情報発信に貢献されてきた功績に深く敬意を表します。
当工業会と電機業界の関わりは、非常に深いものがあります。
会員企業が製造販売する分析計測機器は、電気製品の素材の成分分析や結晶構造解析、そして電子部品など微小部位の観察や解析に広く用いられます。また、電気製品の不具合解析などの品質管理にも利用され、電機業界での製品開発・製造に欠かせないものです。
06年に施行された欧州RoHS規制では、対象となる電気・電子機器中の含有化学物質の測定法を電機業界などと協力して開発し、IEC規格になっています。その後も増加する対象化学物質の測定には、様々な種類の分析計測機器が電機製品の開発や品質管理に利用されています。
一方、分析計測機器は検出器やデータ処理装置、機器制御などに様々な電気機器・電子部品を利用していることから、それらの発展とともに分析計測機器も飛躍的に発展してきた歴史があります。
両業界の様々な活動、事例について、今後も電機業界における分析計測機器業界の活動を迅速かつ的確に情報発信していただければ幸いです。
未筆ながら、電波新聞社の一層のご発展と関係する皆さま方のご活躍を祈念いたしまして、お祝いの寄稿とさせていただきます。