2020.10.01 楽天モバイルが5Gサービス開始自社エリア内は月額2980円で使い放題
楽天モバイルは9月30日、個人向け第5世代高速通信規格5Gサービスを開始した。4月にスタートした4G向けの国内かけ放題・データ無制限月額2980円(税別)の「Rakuten UN―LIMIT2.0」をアップグレードし、追加料金なしで5Gを利用できる「UN―LIMIT V(ファイブ)」として提供する。
データ通信は、楽天の5Gエリア内では完全使い放題。KDDIのローミングエリアでは月5ギガバイトまで使用でき、超過後は最大1メガbpsで使い放題となる。
サービスエリアは東京都、神奈川県、埼玉県、北海道、大阪府、兵庫県の一部地域。21年3月末までに47都道府県でのサービス展開を目指す。
5Gの最大速度は当初、下り約870メガbps/上り約110メガbps。11月中に下り約2.8ギガbps/上り約275メガbpsとなる見通しだ。
現行のUN―LIMIT2.0のユーザーは12日から自動的にVにアップグレードされる。新規契約は9月30日午後3時半から楽天モバイルのWebサイトなどで受け付けを開始。先着300万人は1年間料金が無料となる。
対応端末として、楽天独自のサブ6およびミリ波対応6.9インチ有機ELディスプレイ搭載「Rakuten BIG」(税込み6万9800円)と、シャープの「AQUOS R5G」の2種類を用意した。
オンラインで会見した、楽天の三木谷浩史会長兼社長は「月額料金2980円は大手携帯3社の5Gサービス料金より71%安い。高速で未来を感じていただけるサービスを提供したいということで、4Gと同価格で、清水の舞台から飛び降りる気持ちでやる」と述べた。
携帯電話料金を巡っては菅義偉首相が引き下げに強い意欲を示している。楽天が低廉な料金を打ち出したことで、大手3社の今後の対応が注目される。