2020.10.16 生活習慣改善策を提案するAI開発 東芝、CEATECで紹介
東芝は15日、生活習慣病の発症リスクを低減するソリューションを提案できるAI(人工知能)を開発したと発表した。
指標に身近な「体重」を用い、数十万人分のデータで学習したAIが体重と各疾患リスクの関係をシミュレーションする。来年4月のサービス開始を目指す。
今回の成果は、20日からオンライン上で開幕する家電・IT見本市「CEATEC 2020 ONLINE」で紹介。同社の出展は14年度以来6年ぶりで、精密医療分野などの取り組みを訴求する。
同社グループは、培ったAIとビッグデータの解析技術を応用して生活習慣病の発症リスクを予測するAIを18年に開発し、今年7月にサービス化した。このAIに今回の成果を組み合わせることで、生活習慣の改善策まで提案できるようにした。
直近1回分の健康診断結果をスマートフォンやPCで入力すると、5年先までの生活習慣病の発症リスクが数値で提示される。さらに体重減少の目標や疾患リスクの低減目標を入力すると、新開発のAIがシミュレーションし、各目標を達成するための生活習慣の改善策を提案してくれる。
例えば、「3キログラム体重が減少すれば各疾患のリスクがどの程度低下するか」を可視化できるという。