2020.10.26 【次世代自動車部品特集】サガミエレク車載用コイル新製品開発を加速
サガミエレクは、車載用コイル事業を伸ばしている。多様化するニーズに新製品開発を加速、グローバル生産体制で対応している。
カーオーディオ用デジタルアンプ向けをはじめ、車載用LEDライト、さらにECU用やコーナーセンサーといった電装向けのインダクタ等を手がける。
生産体制は、中国の相模電機(深圳)有限公司とインドネシアのサガミ・インドネシアが2大生産基地。
サガミ・インドネシアは新工場棟を建設し、生産設備を導入して生産能力を拡大。相模電機(深圳)有限公司は、サガミ・インドネシアに生産シフトを進めながら、生産の自動化を推し進めている。
車載向けは、カーオーディオ用デジタルアンプ向けを主力に、電装系の製品を強化。最高150度といった高温対応、耐振動・衝撃といった高信頼性パワーインダクタをはじめ、LED用チョークコイル、センシングデバイスなど、品ぞろえを拡充していく。
新製品は、パワーインダクタとして、低漏えい磁束の閉磁路構造で、平角線を採用し、低抵抗・大電流仕様の「CVE3527H」、180度対応で、しかも20Gの耐振動を実現した「CHTR6145C」を開発した。
さらにこれまでのフェライト系に加え、新たに金属磁性材料を使用したことで小型化と大電流化を実現したメタル系パワーインダクタ「XRKシリーズ」を開発した。5ミリメートル角サイズから4モデルをラインアップ。
車載用DC-DCコンバータトランスとしては、高効率、高信頼性の「VEPシリーズ」を開発。最高AC2500Vrmsと高耐圧。AEC-Q200対応可能で、使用温度範囲は、マイナス40-プラス150度(自己発熱を含む)と高温対応の仕様。