2020.10.26 【カーナビ特集】パナソニック「ストラーダ」F1シリーズ、10V型有機EL搭載
CN-F1X10BLD装着例
パナソニックは、車種を問わず大画面ディスプレイが装着できる主力カーナビゲーションシステム「ストラーダ」F1シリーズの20年モデルを提案していく。最新モデルは、国内の市販AV一体ナビとして初となる10V型有機ELディスプレイを搭載し、高画質化と視認性を飛躍的に高めた。新車だけでなく既販車にも対応して業界最多となる430車種以上に装着できる。
新製品のディスプレイは、有機ELの特徴でもある漆黒の黒と高い色再現性を両立するとともに、独自の低反射パネル技術と180度の広視野角により、どの角度からでも見やすくなった。
オートモーティブ社インフォテインメントシステムズ事業部 市販・用品ビジネスユニット 市販事業推進部・渡邉洋部長は「最薄部で4.7ミリメートルの薄型設計でフローティングディスプレイの特徴にもなる浮遊感をより出せるようにした」と話す。画面は上下、前後、左右にスイングするため、どの席からでも高画質が楽しめる。
ディスプレイが薄型になっていて、独自のマグネシウムダイカストによるハニカム構造により強度を確保。画面の角度調整もカチッとできる。有機ELディスプレイの焼き付きを防ぐため、常に画面の同じ場所にある縮尺ボタンを透過型にするなど細かい工夫も。
エンターテインメント機能では、パナソニック独自のブルーレイプレヤーを最上位機に採用したほかDVDプレヤー搭載モデルも用意。地上デジタル放送なども含めハイビジョンで視聴できる。市販のハイビジョンモニターとの接続で、後部座席でもBDコンテンツなどを楽しめる。新製品はアマゾンの「ファイヤーTVスティック」にも対応。音質面にもこだわり、本体の回路設計を見直したことでひずみのないクリアな音を実現する。
安全機能も強化した。ストラーダシリーズは、道路標識情報などを画面に大きく表示するとともに音声で知らせる運転サポート機能や逆走検知警告機能などがあり、幅広い利用者から好評だ。新製品は新たにバック時のサポートも充実。バック時の旋回方向を知らせる機能や、シフトをバックに入れると音声通知する機能が付いた。同時期に発売するハイビジョン撮影できる前後2カメラドライブレコーダを接続すれば、あおり運転などもナビで確認できる。
新製品の投入とともにブランドコンセプトも見直した。「動かしたいのは、あなたのこころ。」をブランドコンセプトに「移動を、感動に。」をメッセージとして打ち出した。渡邉部長は「コロナ禍で自家用車による移動機会は増えているため、ブランドメッセージを前面にF1Xの魅力を伝えていきたい」と話している。