2020.11.05 【新技術】広島大学籠型分子を用いた超高密度不揮発性メモリ開発 JSTのSTARTに採択 単分子でメモリー効果

[図1(a)]分子内部に2箇所のイオン安定サイトを有する籠型分子(単分子誘電体)。(b)籠型分子の分極エネルギー構造。イオン(Mn+)の位置によって、1と0の情報を表現する仕組み。(c)強誘電秩序を示さないにも関わらず室温で分極ヒステリシス や、(d)自発分極を示す様子。(挿図) 籠型分子を実装したメモリーデバイスプロトタイプ

 単分子でメモリー効果を示す―。科学技術振興機構(JST)が公募した「研究成果展開事業 大学発新産業創出プログラム(START)」において、広島大学大学院先進理工系科学研究科・西原禎文教授および事業プロモーターであるユニバーサルマテリアルズインキュベーターが提案した「籠型分子を用いた超高密度不揮発性メモリおよび超低消費電力AIチップの開発」が採択された。

【プロジェク...  (つづく)