2020.11.12 【ケーブルテレビ特集】ケーブルラボの5大プロジェクト次世代映像サービスなど展開

 日本ケーブルラボでは、設立10年を迎えた19年度からケーブル事業を技術イノベーションによって発展させるため、スピード感とタイムリー性を持ってラボ活動を推進しようと、「次世代映像サービス」「AI応用」「5G・ワイヤレス」「マイグレーション」「イノベーション」という5大プロジェクトを事業企画委員会、技術委員会、個別課題ごとの各ワーキンググループ、ラボ事務局による自主的活動の四つの検討体制で取り組んできた。

 20年度は、さらに将来を見据えた事業計画として同5大プロジェクトを重点課題として推進している。

 次世代サービスでは、IP化を見据えた最新技術や自治体や法人向けIoTサービス、バイタルセンター活用、自主放送(2K/4K)でのハイブリッドキャスト対応、360度VRサウンドと総合型スマート編集システムの検討。

 AI応用では、業界ACS・BDP、番組制作自動化、FTTH障害予兆へのAIの適用の有効性について実証実験を実施。

 5G・ワイヤレスでは、5Gクラウドコアおよびローカル5Gのシステム設計の最適化とサービス実証。宅内Wi-Fi高度化や光統合ネットワークにおけるPONの有効利用形態の伝送距離、遅延、伝送速度、P2P方式なども調査。

 マイグレーションでは、IP配信サービス移行や光アクセスネットワークの高度化、M-ABR運用仕様の作成。

 イノベーションでは、第4世代STB、eスポーツ対応技術の調査、低遅延映像コンテンツ配信手法の調査、4Kコンテンツを放送(RF)と通信(IP)で動的に伝送路を切り替えるシステム「放送通信自動切換システム」の詳細設計と仕様化などの技術課題を解決する取り組みを積極的に行っている。