2020.11.12 【ケーブルテレビ特集】パナソニック4K対応STBを強化

4K/STBエントリモデル「TZ-LS500B」

 パナソニック システムソリューションズ ジャパン(PSSJ)は、4K対応STB(セットトップボックス)のラインアップを強化し、CATV業界の業務効率化を支援していく。

 同社はCATV局が4K放送への移行が加速化していくことを見据え、新たにBS4K放送や高度ケーブル自主放送に対応したCATVデジタルSTBのエントリモデル「TZ-LS500B」を展開する。

 このエントリモデルを4K-STBのラインアップに加えることで、2K-STBからの置き換えやC-CASからACASへの移行など、CATV事業者に円滑な4K/ACASへの移行と放送の高度化を支える。

 新設計の小型筐体は横幅160×高さ31×奥行き150ミリメートルのサイズを実現。18年発売の従来機種「TZ-LS300P」比体積で約72%も削減した。

 特に、STB設置・設定作業の際にかかる時間の低減や作業の効率化を実現する「設置効率化」機能を新たに搭載。設置効率化機能により、STB設置を効率化することでCATVの4K化を加速し付加価値の高いサービス提供に貢献する。

 送り付け設置により工事費用の削減や工事待ちのないスピーディなSTB交換が可能で、CATV局の作業を円滑に進める。STB置き換え時に旧STBの情報を引き継ぐことで、加入者の利便性も向上する。

 さらに、同社のクラウドサービスとの連携により、STB設置設定作業を簡単かつスピーディに行うことができ、CATV局の業務効率化にも貢献する。

 同社は、従来機種の後継モデルを21年春に向けて開発中だ。今後、これらの3機種のラインアップで、ケーブル局における新規加入者の獲得や既加入者のCATV視聴環境の向上に寄与する。

 放送高度化の先を見据えたソリューションとして、4Kエンコーダ(商品化予定)も訴求する。従来品の半分のスペースでラック収納できるハーフラックサイズで、ハイブリッドキャストを意識したMPEG-DASH形式の出力を含む多彩な出力I/Fに対応。2K番組は4本同時にエンコード、フレームシンクロナイザ機能や低遅延モードも搭載。同社のSTBとの組み合わせで安価なシステムを構築することが可能となる。

 ニューノーマル(新しい日常)時代における、CATV局が抱えている多くの課題をハードのみならず、サービスにも注力。多様な要望に応える製品・サービスを提供していく構えだ。