2020.11.12 【ケーブルテレビ特集】住友電気工業HE装置など主力製品

新4K8K衛星放送対応ヘッドエンド装置「FLEXCITER」シリーズ

 住友電気工業は自動車、情報通信、エレクトロニクス、環境エネルギー、産業素材など、幅広く事業展開している。最先端の「つなぐ、つたえる技術」を用いたCATVの局内装置、光伝送装置、宅内端末など、幅広い製品・システムを提供し、CATV事業者と共に高度情報通信社会の実現に貢献している。

 主力製品は、4K多チャンネル放送の提供を実現するヘッドエンド(HE)装置やBS4K放送対応STB、10G対応FTTH製品となる。

 放送HE装置「FLEXCITERシリーズ」は、新4K8K衛星放送への対応や省スペース化・省電力化のニーズを捉え、現在90局以上の事業者に採用されている。

 高さ3Uサブシャーシ筐体に最大12台のユニットを実装できるため、ユニット故障時も瞬時に予備機へ切り替えられ、サービスへの影響を最小限にとどめることができる。また、BS(2K)更改需要にも共通シャーシで対応できるため、全てのBS再放送サービスを3U筐体に収容することが可能。

 BS4K放送対応STBは、KDDI、JCOM、NTTぷらら、NTTドコモに提供。BS4Kトリプルチューナを搭載することで、4K番組の1視聴2録画の同時利用を可能にしている。また、Android TVの搭載により、番組検索や早送りなどの音声操作やグーグルが提供する多彩なアプリケーションをダウンロードし利用できる。高機能なBS4K放送対応STBで4K普及を支援していく。

 10G対応FTTH製品は、北米・国内CATV市場でトップシェアを獲得している10G-OLT「FSU7100シリーズ」や10G-ONUを提供している。10G-OLTは、1Gと10Gの2タイプの回線カードが収容できる。10G回線カードでは、1G-ONUと10G-ONUを混在運用が可能なため、1ギガbpsから10ギガbpsサービスの提供にスムーズにマイグレーションしたいというCATV事業者の要望に応えられる。

 同社は国内トップシェアを維持しながら、10G-EPONシステムの一層の拡販に注力していく。