2020.11.23 画像IoTプラットフォームの提供開始 コニカミノルタ、イメージング技術ベースに

山名 社長山名 社長

 コニカミノルタは、画像IoTプラットフォーム「FORXAI(フォーサイ)」の提供を開始した。FORXAIは、同社の強みであるイメージング技術をベースに最新のIoT、AI(人工知能)技術を融合させたプラットフォーム。同社は、既報の通り画像IoT/AIの研究開発拠点(高槻サイト)に「イノベーションガーデン 大阪センター」(大阪府高槻市)を開設している。「フォーサイをオープンに展開、多くの企業とイノベーション、価値創造につなげていく」(山名昌衛社長)として、画像IoTプラットフォーム戦略を加速させる。

 FORXAIは、同社が創業以来培ってきた画像、光学、材料、微細加工の四つのコア技術をベースにしたイメージング技術と、最新のIoT、AI技術を融合させ、人行動解析、検査、計測、診断の領域において、同社独自の画像認識技術を生かし、AI処理を高速かつリアルタイムに実現する。

 同技術は既に農業や医療、介護、工場、プラント、店頭マーケティングなど、社会の現場で活用されている。非接触・遠隔モニタリングによって見えないモノを見える化し、見えないリスクの可視化、データ蓄積・解析による予知を行い様々な業種業態の顧客のワークフローにおける課題を解決することで、人間や社会に忍び寄るリスクの予防や安心・安全な社会の構築などが期待されている。

 画像や映像を捉え、その場でAIを活用した速やかなエッジ解析処理や、クラウドでの迅速な処理が可能。また、顧客の求める必要なAIアルゴリズムの開発を行い提供する。AIアルゴリズムはクラウドでの処理のほか、現場(エッジ)で稼働するカメラのようなデバイスに容易に実装するサービスも提供する。

 同社では、コロナ禍が拡大する中、顧客、パートナーと連携して、介護、プラント、店頭マーケティングなどの領域をはじめ、様々な業種・業態に向けて、非接触、リモート、リアルタイムな対応が可能となるソリューションを創出、社会のDXを加速させる。

 同社は、6日に画像IoT/AI技術と、高速処理技術を生かした事業創出のための研究開発拠点(高槻サイト)にイノベーションガーデン 大阪センターを竣工し、開設した。新拠点は、関西エリアの画像IoT/AI開発、事業創出のハブとしての機能を持つ。同センターを共創スペース「オープンラボ」として活用し、FORXAIの技術開発を進めていく。