2020.11.25 【5G関連部品特集】北陸電気工業MEMSセンサーなど品揃え拡充
北陸電気工業は、MEMS技術を使った小型、高機能センサーのラインアップを拡充し、高機能化する5G端末での需要に対応。基地局向けには各種抵抗器を供給する。
同社におけるセンサーの製品戦略では、同社主力のモジュール事業との連携強化、産学との共同開発への取り組みを強化するなど、センサー素子としての供給にとどまらず、ソフトウエアを組み込んだモジュール化、複数の素子を組み込んだ複合センサーへとソリューションの提案活動を強化している。
これまで同社はMEMSセンサーとして、圧力センサーで豊富な実績を有しているが、三軸加速度センサーをはじめ容量式湿度センサー、フォースセンサー、非接触温度センサー、さらには気圧センサーなどを相次いで開発。5G用スマートフォンの高機能化に対応する。
気圧センサーは、2.5ミリ角×0.7ミリメートルサイズまで小型低背化。定格圧力は50-110kPa。容量式湿度センサーは、新開発の感湿膜を使用したセンサー素子に専用ICを組み合わせ、高精度、高信頼性を実現した。2ミリ角×0.75ミリメートルの小型薄型パッケージタイプ。フォースセンサーでは、2.2ミリ角×1.8ミリメートルサイズの超小型タイプを商品化。耐久性に優れ、微小荷重を高感度、高精度で検知することが可能。
非接触温度センサーは、パッケージをシリコン接合による封止で真空パッケージ化したことで、測定分解能プラスマイナス0.3度という高精度化を実現した。サイズは2.2ミリ角×0.9ミリメートル。
また、チップ抵抗器は、極小チップ、チップヒューズなどバラエティをそろえる。
基地局向けでは、耐硫化チップ、耐サージチップといった厳しい環境に耐えられる抵抗器をはじめ高電力、低抵抗といったパワー回路向けなど多彩にラインアップしている。