2020.12.02 デジカメ、購入前にお試しビックカメラがカメラブと協業し実証実験

カメラの「テイクアウトレンタル」を試験的に4日から開始する

 ビックカメラは2日、カメラのサブスクサービス「GooPass(グーパス)」を展開するカメラブ(東京都渋谷区)と協業し、ビックカメラ渋谷東口店本館で、カメラ購入前に持ち帰ってお試しできる「テイクアウトレンタル」の実証実験を4日から開始すると発表した。

 渋谷東口店本館2階のカメラ売り場で申し込みを受け付ける。購入前に気になるカメラをレンタル品として持ち帰って試すことで、高額な嗜好品であるカメラの購入ハードルを下げることが狙いだ。実証期間は「予定台数終了まで」(広報・IR部)としている。

 レンタル期間は最低2カ月。一部10万円以下の商品を含み、月額税込み6380円から利用できる。40万円以上など高額な商品は月額税込み2万6180円となり、商品価格によってレンタル料も変わってくる。ミラーレス一眼やレンズ単体を中心に約20商品を取りそろえる。対象は順次増やす予定で、店頭でグーパスに登録することで利用できる。

 レンタル品を購入する場合、2カ月以内であればレンタル料を引いた価格で購入できる。レンタル期間が3カ月以上になる場合は、購入に際して本体価格に対し2割の手数料が発生する。例えば、10万円の商品であれば12万円を支払う必要がある。最長レンタル期間の12カ月使用後に購入する場合は、12カ月分のレンタル料(7万6560円)を12万円から引いた差額を支払うことになる。なお、カメラを購入しても、ビックカメラのポイント還元対象外となる。

 カメラブとの協業は、「ビックカメラアクセラレータープログラム」発の取り組みとして行う。同プログラムは、ビックカメラの経営資源を生かし、新たな体感・体験を提供する商品やサービスの創出を目指したもので、スタートアップをはじめ、大手企業ともコラボを推進している。

 ビックカメラは、昨年6月に募集した第4期で59件の提案を受けている。コロナ禍の状況を踏まえ、第5期の実施は未定。