2020.12.04 【照明特集】東芝ライテックLED照明ビューレッド

「ViewLED」を活用した工場向けソリューションを提案

工場向けソリューション提案に注力

 東芝ライテックは、カメラと一体化したLED照明「ViewLED(ビューレッド)」を利用した工場向けソリューションの提案に力を入れる。指定エリアに人が侵入するとアラートを発する「安全アラートサービス」の提供を開始した。

 同社は、ビューレッドと、人やモノまで識別できる、AI(人工知能)による東芝独自の画像解析技術を組み合わせ、工場向け安全アラートサービスを開発した。主力生産拠点・鹿沼工場(栃木県鹿沼市)に同システムを導入、実証を経てリリースしている。

 安全アラートサービスは、あらかじめ指定したエリアに人の立ち入りを検知すると、管理者にメールで通知することができる。検知記録を基に人を検出した画像だけを検索・確認することも可能だ。人の重なりがなく、作業状態が分かりやすいビューレッドによる真上からの画像に、AI画像解析で誤認識を最小化している。

 新サービスは、今年6月に発売したビューレッドシリーズの高天井タイプと専用ゲートウエイ、クラウド上でのAI画像解析をセットにしたもの。照明器具の取り付けとネットワーク工事、設定のみで利用できる。取得した画像はクラウド上で管理され、手元のPCからビューワソフトを介して録画、再生、検索、閲覧できる。サブスクリプション(定額課金)型で提供し、ビューレッド1台を含むサービス利用料は月額税別3万5000円から。

 21年度中には、工場内での人の動きを可視化し業務効率の改善につなげる「人流分析サービス」と、作業者の手元を撮影し作業時間を見える化することで生産性向上に生かす「作業分析サービス」を提供する予定。ベース照明タイプの新製品も発売し、高天井タイプと合わせてユーザーの選択肢を増やす考えだ。

 工場だけでなく、オフィスやビルなどにもソリューションを展開することを計画し、機器販売を含めて30年度で100億円の売上げを目指している。