2020.12.04 【照明特集】三菱電機照明LED照明「misola」
青空照明「misola」
照明器具で〝青空〟表現
三菱電機照明は、青空を模したパネルと太陽光の差し込み感を表現するフレームを組み合わせたLED照明「misola(みそら)」の提案を本格化している。
みそらは、レイリー散乱を発生させる光散乱体を用いたパネルに、両サイドからLEDを照射して光らせている。レイリー散乱とは、大気圏に太陽光が入射する際に、大気を構成する分子の影響によって空が青く見える現象。みそらはその現象を応用して、照明器具として〝青空〟を表現した製品になる。
正方形に近い形状のみそらは、フレーム部の3面を光らせ1面が影になるようにすることで、自然な太陽光の差し込み感を演出している。
光色が異なる複数のLEDを採用し、発光量を変化させることで、青空だけでなく朝焼けや夕焼けなどの変化も可能だ。両サイドから光を照射するエッジライト方式により、天井面からの器具の厚みを120ミリメートルと薄型化し、施工もしやすくしている。
光色は専用リモコンによる手動切り替えと、専用制御機器によるスケジュール制御を行う自動切り替えの2タイプをそろえる。スケジュール制御を使い、移り変わる空の表情と空間の光環境を連動することで、外と内のつながりを自然に演出できる。
今年3月には同社本社(神奈川県鎌倉市)のショールームを改装し、みそらを実演展示する「AOZOLABO(アオゾラボ)」コーナーを設置した。会議室にみそらを設置したエリアと、プロジェクタの映像に合わせて、みそらのあかりの変化を体感できるエリアを構築している。
壁をスライドすることで、〝本物の青空〟とみそらのあかりを比較できるようにもしている。
同社は、窓のないオフィスや病院、福祉施設、公共施設などにみそらを提案していく。2方向から光る、側面設置できる窓タイプも開発しており、今後はラインアップの拡充も進めていく構えだ。