2020.12.07 ビック、池袋東口カメラ館来月11日閉店池袋本店に売り場、人員集約
来月11日に閉店するビックカメラ池袋東口カメラ館
ビックカメラは7日、ビックカメラ池袋東口カメラ館(東京都豊島区)を来年1月11日に閉店し、同じ池袋東口にある池袋本店に売り場や人員を集約すると発表した。
ビックカメラは現在、池袋東口に、池袋本店、池袋本店パソコン館、アウトレット池袋東口店、東口カメラ館のほか、グループ会社ソフマップの中古専門店の5店舗を展開している。東口カメラ館は02年11月、カメラ専門館として現在のアウトレット池袋東口店の場所にオープンし、07年4月に現在地に移転。8フロア構成で売り場面積は約700平方メートルの規模になる。
これまで池袋東口エリアでは、カメラに関する商品やサービスを東口カメラ館と本店で提供してきた。商品在庫や人的資源が2店に分かれていた上、「カメラ単品の提供で完結しなくなっており、ニーズが変化してきた」(広報・IR室)ことから機能を本店に集約。総合的な提案力を高めていく狙いだ。本店カメラ売り場の拡張なども視野に、「集約により売り場を強化する」(同)という。
ビックカメラは閉店に伴い、今月14日から最終営業日の来年1月11日まで東口カメラ館で在庫処分セールを実施する。
新型コロナウイルスの影響により、家電量販店で都市部の店舗再編が目立つようになってきた。
ヤマダデンキは、新宿駅東口にある都市型店舗「LABI新宿東口館」(東京都新宿区)を10月4日に閉店。大塚家具の新宿ショールームや、LABI新宿西口館との自社競合解消に動いている。LABI東京八重洲(東京都中央区)も8月に改装し、おもちゃや自転車などの取り扱いを開始した。
量販店では、在宅勤務の定着や都市部を避ける傾向を受けて、郊外型店舗の利用が増えている。都市型店舗は、新しい生活様式に対応する商品ラインアップの拡充や、大規模な改装を伴う売り場づくりに乗り出している。