2020.12.09 【中・四国特集】アースウォーカートレーディングオゾン発生器が快進撃、新型コロナ対策で需要増加

重村 CEO

 オゾン発生器製造のアースウォーカートレーディング(山口県周南市)のオゾン発生器販売が快進撃を続けている。オゾン発生器が売れ始めたのは2、3月ごろ。新型コロナウイルス感染拡大防止のニーズに符合した。

 重村俊雄代表取締役CEOは「当初、販売台数が落ち着くと予想していたが、夏以降から現在まで販売台数は堅調に推移している」と話す。

 8月以降は月間2500台程度販売しており、生産が追い付かないほどだという。自転車操業とまではいかないまでも、電動アシスト自転車ぐらいの供給状況でうれしい悲鳴だそうだ。

 同社の強みは、性能が劣らずに他社製品より格安なことと、スタイリッシュなデザイン。「オースリークリア3」は5万9800円、高濃度オゾンと強力ファンで広範囲にオゾンを拡散するオゾンクラスター1400(24万8000円)、家庭や小規模事務所用のオゾンクルーラー(4万9800円)と幅広いニーズに対応している。

 同社製品の性能は、産学連携している大学との共同研究で実証されている。18年には宮崎大学農学部との共同研究契約を締結。19年には東京医療保健大学とオゾンを活用した環境衛生に関する受託研究契約を開始した。

 主な販売先は、全国のビジネスホテルに導入が進んでおり、最近では幅広い業種へ販売されている。最近の動向について「インターネット販売が柱だが、販売店ルートでの販売構成比が10%を超えた。これは感染症対策として扱いたいという要望が続いた」(重村CEO)という。

 スポーツ分野での導入も進み、サッカーJリーグ・水戸ホーリーホック、ジュビロ磐田、アビスパ福岡などでも採用されている。

 今後の取り組みとして12月末にはオゾンスプレーの販売を予定している。さらに「より高性能なオゾン発生器や商品のラインアップ充実を図りたい。オゾン発生器といえば、当社をイメージしていただけるように頑張りたい」と目を輝かせた。