2020.12.25 サイボウズがコミカルな新テレビCM放映業務改善クラウドサービスの認知度向上へ

新CM発表会で記念撮影に応じるサイボウズの青野慶久社長(左)と女優の木村文乃さん

 開発の知識がなくても自社の業務に合わせたシステムを簡単に作成できる――。ソフトウエア大手のサイボウズは25日から、そんな特徴を持つクラウドサービス「kintone(キントーン)」初のテレビCMの放映を関東圏で始めた。キントーンの認知度を高めることが狙い。

 女優の木村文乃さん(33)が出演する新CMは全4編(各15秒)。その一つ「重くなったヒョウケイさん」編は、日々の業務で「ヒョウケイさん(表計算)」に頭を抱えるビジネスパーソンたちの登場シーンからスタート。そこに、サイに乗った坊主「サイ坊主」が現れ、「あの雲にお乗りなさい!」と空を指さす。

テレビCM「重くなったヒョウケイさん」編より

 サイ坊主の「キントーーーン!」というかけ声で呼び出されたのが、木村さん扮する「キントーンの女神」。自らの黄色い雲にOLやビジネスマンを乗せて優雅に飛んでいくといった内容だ。

テレビCM「重くなったヒョウケイさん」編より

 新型コロナウイルスの感染拡大を機にデジタル技術を活用して業務を見直す機運が高まる中、営業や総務などの煩雑な業務を改善できるキントーンは官民双方で導入件数を積み上げ、契約総数は約1万8000社・団体に達した。行政向けでは、大阪府をはじめ65自治体が業務効率化や情報共有の手段として活用。感染症の情報収集ツールとして厚生労働省にも提供しているという。

 発表会で、青野慶久社長は「ITが社会のインフラとなり、日本の会社も国も自治体もみんなデジタル化が進んでいく。キントーンはそのど真ん中のクラウドサービスと自負している」と強調。木村さんからは「これから先の仕事のストレス具合いがキントーンによって変わってくると思った」と、お墨付きを得ていた。