2021.01.11 【家電販社トップ 21年営業戦略】シャープマーケティングジャパン ホームソリューション社中国統轄営業部 岡本哲也統轄営業部長
岡本 統轄営業部長
ウィズコロナ 新カテゴリーに力
シャープマーケティングジャパンホームソリューション社中国統轄営業部の岡本哲也統轄営業部長に、昨年を振り返ってもらうとともに、今年の営業戦略などを聞いた。
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昨年は総括の難しい一年だった。春先から新型コロナウイルスの影響が出てきた。しかし、実販ベースで見ると、5月の連休後半から盛り上がった。特に巣ごもり需要が発生し、高単価商品を中心に売れ始めた。空気清浄機はもちろん、調理関係など「外食」が減っていることから「内食」のニーズが高まっている。
調理家電が好調
ヘルシオ、ホットクックなど調理家電が非常に好調に推移した。テレビも同様。当社は「Android(アンドロイド)」を採用しており、ネットにつないで視聴するなど新しい楽しみ方が広がっている。トータルでは前年並みは確保できていると思う。
11-12月前半を中心に個展「ありがとうセール」を開催した。よしもと芸人とリモートでつなぐ個展「Re:スマイルフェア」も開催している。単独開催が多いが一部の店舗では、よしもと芸人とリモートでライブ中継を行った。個展の来場促進につながると好評を頂いている。
年末商戦は「スマートライフ家電キャンペーン」(9月15日-12月31日)と「アクオス スクラッチキャンペーン」(10月31日-12月31日)を展開した。
スマートライフ家電キャンペーンは液晶テレビ、4K有機ELテレビ、プラズマクラスターエアコン、同冷蔵庫、同洗濯機、同空気清浄機、ウォーターオーブンヘルシオ、ホットクックが対象だった。
アクオス スクラッチキャンペーンは、顧客がスマートフォンから抽選に参加する企画で、5000円から8万円までのギフトカードが当たる。商品の単価アップにつながるケースが多い。テレビはWチャンスになっている。対象はアクオス55型以上としている。インチアップ、単価アップにつながる。有機ELテレビは55、65に続き48型を加えて3機種をラインアップした。
エアコンは空気清浄機と呼べる唯一の「Airest」。JEM1467に準拠した機種。19年発売なので前年との比較はできないが、伸びている。今年も引き続き期待の商品。ヘルシオは一家に1台の導入を目指す。白物は冷蔵庫、洗濯機ともに堅調に推移している。冷蔵庫はまとめ買いする消費行動になっており、大型メガフリーザ-モデルが好調。
今年は「ウィズコロナ」として、新しいカテゴリにも取り組んでいる。光触媒のスプレーや洗濯機に使用する銀イオンホースも品薄が続く状態だ。
B to B伸ばす
リモートに対しては、テレビ会議システム「TeleOffice(テレオフィス)」を販売しており、PC、大型モニターを含めた提案も手がけている。今後はビッグパッドなど、B to Bビジネスもますます伸びていく。
卒FITも堅調
8KとAIoTと5Gは昨年同様テーマに掲げているが、併せてプラズマクラスターにも注力していく。「家ナカ快適家電」の浸透を目指す。オンラインもキーワードとなる。「卒FIT」も需要は堅調。これまで相談会を実施していたが、これをオンラインで対応する。(広島)