2019.10.17 【最新ハイエンドオーディオ】ステラが 超弩級ターンテーブル開発

橋隅 社長

ターンテーブル「AirForce Zero」ターンテーブル「AirForce Zero」

 ステラはここ数年、自社開発のターンテーブル「AirForce(エア・フォース)」シリーズの提案推奨活動に注力してきたが、3月に発表した同シリーズの頂点モデル「Zero」(4500万円)がオーディオ愛好家垂ぜんの逸品として注目を集めている。

 「東京インターナショナルオーディオショウ」(11月22-24日に東京国際フォーラムで開催)には、グループ会社のゼファンとの共同ブースで超弩級ターンテーブル「Zero」の試聴会を中心に名演奏・名録音盤を再生する。

 ステラとゼファンの両社は、世界トップクラスのオーディオ製品の中から30近いブランドを厳選して輸入販売し、創業30年の実績を誇る。「AirForce」は、ステラが独自開発して「TechDAS(テクダス)」ブランドで受注販売しているターンテーブル。

 「OnePremium」(1100万円)、「TwoPremium」(450万円)、「Ⅴ」(115万円)など4モデルをそろえている。

 今回、シリーズに「Zero」という超高額モデルを加えていくが、橋隅和彦社長は「AirForceシリーズは、レコードのマスターとなるラッカー盤と同じ状態を再現している。レコード本来が持つ音溝に刻んでいる音を余すところなく再生する、比類なきアナログサウンドが楽しめる唯一無二のターンテーブルとして推奨する」と話す。

 特に「Zero」は芸術品のような精密仕上げで、ボリューム・ツマミ類の感触まで愛好家の琴線に触れる機能美を追求。細部まで贅(ぜい)を尽くした品位は目を見張るほど。1000万円超の製品が珍しくないハイエンドオーディオとはいえ「Zero」は、MC型フォノカートリッジなどのオプション・アクセサリを加えると5000万円に近づく超高額モデル。

 「Zero」開発費の回収について、橋隅社長は「採算は全く考えていない。シリーズとしてさらなる進化を重ねていきたい。芸術文化の音楽をより良い再生システムで聴いていただくのがステラ、ゼファンの使命で、引き続きそれを果たしていく」と話す。

 さらに「創業以来、国内愛好家の鋭い感性に応えるため、個性的な価値ある海外のオーディオブランドを紹介してきた。機器選定からセッティング、ルームチューニングまで、寝食を忘れて取り組むのが趣味のオーディオの世界。『Zero』は経験・実績の中から満足すべき結果が得られるまで、諦めず妥協せずに開発した、究極のレコード再生を堪能できるのが最大の特徴。世界各地で開催されているオーディオイベント(サンタモニカ・ミュンヘン・香港など)でも試聴のワールドツアーを実施したが、愛好家の皆さんには技術・仕上げ・外観の完成度の高さに驚き、感動していただけた。期待通りの高評価を得ていて、既に受注も始まっている」と橋隅社長は語った。