2021.02.02 【コネクタ特集】2025年に向けた注力分野自動車、ロボット、次世代インフラ

 コネクタ各社は、中長期の成長戦略の中で、将来の有望市場を見据えたマーケティングや技術開発を強化している。

 主要コネクタメーカーに「2025年に向けて注力していく分野」(複数回答)と考えているものを答えてもらった。回答15社中、最も多かったのは「自動車」の計50ポイント。次いで「ロボット(産業用/非産業用)」が46ポイント、「次世代インフラ」が45ポイントとなった。以下、「医療機器」「次世代携帯端末」「ワイヤレス」「光エレクトロニクス」の順となっている。

 自動車は、現在は100年に一度の大変革期を迎えているとされ、ADAS/自動運転技術の高度化やコネクテッドカーの普及、電動化などがコネクタの中長期の成長を大きくけん引していくことが見込まれる。

 ロボットは、自動車と並び、今後のコネクタ市場の成長を支える重要分野に位置付けられている。世界的な労働人口減少や働き方改革への関心の高まりにより、産業用ロボットの需要が見込まれるほか、今後はサービスロボットの市場も成長が加速していく。

 次世代インフラは、第5世代高速通信規格5Gの本格運用が始まり、息の長い成長が期待されているほか、さらに次世代の6G通信仕様への関心も高まっている。

 医療機器は、IT・エレクトロニクス技術との融合により、医療用エレクトロニクスの需要が中長期で大きく成長することが見込まれる。携帯端末分野では、5Gシフトによるスマートフォンの高機能化やフォルダブル化などが需要を活性化させることが期待されている。