2021.02.02 【コネクタ特集】日本航空電子工業5G端末関連向け基板対基板コネクタに注力
日本航空電子工業は「マーケティングに基づいた技術開発・ものづくりを基軸に、『情報をつなぐ』『人と機器をつなぐ』製品によって5Gでつながるモビリティ・IoT社会の実現に貢献」することをビジョンに掲げ、携帯機器、自動車、産機/インフラの重点市場に対し、グローバルマーケティングと積極的な新製品開発を推進していく。
携帯機器向けでは、5G端末関連向け基板対基板コネクタの拡販に注力。同社のスマートフォン用コネクタは国内で全自動生産を行っており、短期間での量産立ち上げや数量の多い中での高品質維持が評価されている。USBタイプCコネクタ「DX07シリーズ」もいち早く製品化し、レセプタクル、プラグ、ケーブルハーネスを順次、拡充中だ。
車載はADASやコネクテッド、EVなどの各領域をターゲットに、積極的な新製品開発と国内外での拡販に努めている。ADAS関連ではADASカメラ向けコネクタを中期で拡大していく計画。EV向け大電流・高電圧コネクタ、エアバッグ用スクイブコネクタなどでも実績を伸ばしている。
産機インフラ向けは、5G基地局向けに光や同軸コネクタなどで採用実績を持つ。FA関連では、新たに内装用基板対基板コネクタ「AX01シリーズ」を開発した。8ギガbpsに対応し、2点接点による高接触信頼性フローティングコネクタとして好評だ。
同社はコロナ禍を契機に、今後、一層のグローバルサプライチェーン強化に取り組んでいく方針。