2021.02.02 【コネクタ特集】本多通信工業スピードある商品開発進める
本多通信工業は、今の時代を予測不能な「VUCA(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)時代」と捉え、そうした時代に持続的な成長を図るため、「スピードある商品開発」と「人材力強化」に重点を置いた戦略強化に努める。これにより、創業100周年を迎える2032年度に向け、持続的な成長を目指す。
スピードある商品開発のため、営業と設計が連携して顧客や市場の動向を見極め、市場適応商品の開発につなげる。開発体制強化のために従来の設計チームに加え、商品開発チームも立ち上げる方針。試験・評価設備も一層充実させる。
車載用コネクタ事業強化のため、新工場のベトナム委託工場の量産立ち上げを近く予定するほか、中国・深圳工場での車載センシングカメラ用コネクタの生産能力増強を推進する。特に次世代センシングカメラ用コネクタは、中期で大きく販売規模を拡大させていく方針。
同時に、車載用コネクタ事業のポートフォリオの充実化に向け、主力の車載カメラ用以外の新たな部位で使用されるコネクタの案件の獲得にも注力する。
「MOD-Wシリーズ」は小型静電対策タイプの2ポートモジュラ。標準品と比較して奥行き寸法を20%縮小。端子はSMT、金属シェルはディップを採用。剥離強度を考慮するとともにスルーホールリフローディップ対応で、実装効率向上にも貢献する。端子と金属シェル間に絶縁物を介在させ、10kVの静電対策を実現。静電気の影響を受けやすい小型制御装置などに好適だ。