2021.02.05 【抵抗器特集】北陸電気工業耐アーク性チップヒューズ、強力なアーク抑制特性
北陸電気工業は、極小チップから高付加価値チップまでチップ抵抗器を総合的に展開。特に成長戦略として取り組む車載分野で事業を拡大している。
自動車向けでは、エンジンの制御回路向けにサージ耐圧、耐パルス性に優れた耐サージ高電力チップ抵抗器、はんだ接合性に優れた長辺電極チップ抵抗器などをそろえている。
バッテリ用では、独自の素材、構造によって強力なアーク抑制特性を実現した速断タイプの耐アーク性チップヒューズ「AFCL16-132」を開発した。サイズは1608サイズの小型低背でありながら、定格電圧が75Vと高電圧。さらに、優れた耐アーク性能により、過電流・過電圧が印加されても溶断時の発煙・発火の危険性が極めて少ないことが特徴だ。高電圧が加わる2次側回路の保護や、小サイズ・低コストが求められるセンサー回路の過電流・過電圧保護に最適。
耐サージ高電流チップ抵抗器は、1608サイズで業界最高の定格保証となる0.3Wを保証。同社独自の素材、構造を採用することで、サージ耐圧、耐パルス性に優れたチップ抵抗器だ。
長辺電極チップ抵抗器は、定格電力を向上。6432サイズで2W、5025サイズで1W、3216サイズで0.75W。電極構造が長辺のため、はんだ接合は一般品に比べて約3倍。耐衝撃・振動を要求する自動車での使用に適する。さらに長辺電極でハイワッテージタイプをラインアップした。3W、5Wの高電力を11×5ミリメートル、16×8ミリメートルサイズで実現した。
耐硫化チップ固定抵抗器は、特殊な材料を使用することで耐硫化特性に優れる。このほか、電流検出用金属板抵抗器など多彩な製品を供給する。