2021.02.05 【抵抗器特集】帝国通信工業ロータリ型など抵抗式センサーに力

 帝国通信工業は、抵抗器をベースにした操作部パーツに加え、センシングデバイスというキーワードを強く意識した事業を展開している。

 可変抵抗器、半固定抵抗器、固定抵抗器といった個別抵抗器は高付加価値戦略を強化している。その中で、可変抵抗器では抵抗式センサーに注力しており、ゲーム機やラジコン、ドローン、レンズなどの各種位置検出用途向けに、ロータリ、スライド、カーブといった抵抗式センサーをラインアップしている。

 ロータリタイプは、成形樹脂基板とすることにより、従来品と比較して直線性のさらなる高精度化と耐リフロー性の向上を実現。スライドタイプは、薄型で軽やかなしゅう動フィーリングで素早い応答性の32ミリメートルストローク型をはじめ、リニアセンサーとして最適な8ミリメートルストローク型、さらに100ミリメートルを超えるロングストロークのものまで幅広く対応可能とした。

 曲面に沿ってスライドする薄型ポテンショメータで、軽やかなしゅう動フィーリングで素早い応答性のカーブスライドタイプも手がける。

 固定抵抗器は、パワー回路向けに品ぞろえを充実。酸化金属皮膜抵抗器、電流検出用を含めたセメント充填(じゅうてん)抵抗器、金属皮膜タイプのヒューズ抵抗器、巻線抵抗と温度ヒューズを一体化した温度ヒューズ抵抗器、誘導雷などの突入電流による回路ダメージを軽減する耐サージ抵抗器およびサージアブソーバ、カスタム対応が可能なバランス抵抗器(電力型)、給湯器、給水設備など冬期の給湯凍結に対応する凍結防止ヒーター抵抗器などを製造、販売する。

 同社は各種センサーや抵抗器で、多様化するニーズに貢献する。