2021.02.16 【食器洗い乾燥機特集】手洗いより〝キレイ〟に仕上げられる

家事省力化・清潔ニーズの高まりで、注目が高まる卓上型食器洗い乾燥機

卓上型食器洗い乾燥機の主力商品「NP-TZ300」卓上型食器洗い乾燥機の主力商品「NP-TZ300」

マイボトルなど様々な食器類が洗えるマイボトルなど様々な食器類が洗える

 食器洗い乾燥機は、卓上型・ビルトインタイプともに、近年着実に普及が進む商品の一つだ。共働き世帯の増加を背景に、家事の省力化へのニーズも高まり、家事の中でも最も面倒と感じる食器洗いを自動化できる魅力は大きい。

 新型コロナウイルス感染症の拡大による外出自粛、テレワークの進展で、在宅時間が増え、内食化も進む中、調理家電が好調に推移すると同時に、食器洗い乾燥機も大きく注目される商品の一つとなった。

 日本電機工業会(JEMA)の統計によると、昨年12月単月の出荷台数は前年比16.3%増の7万5000台と大きな伸びを見せた。金額ベースでも同18.4%増となっている。

 食器洗い乾燥機は、手洗いではできない高温洗浄(約60-80度)が可能なこと、手洗いと比べて節水性が高い(約6分の1)こと・同時に電気代・水道料金・洗剤代を合わせてもかなり経済的、さらに様々な形状の食器をまとめて洗えること、など食洗機ならではのメリットが多くある。

 とりわけユーザーにとって、コロナ禍におけるメリットとしては清潔性がもっとも高いだろう。高温洗浄に加え、酵素や漂白成分も含んだ台所用洗剤にはない強力な食洗機専用洗剤の使用など、手洗いより〝キレイ〟に仕上げられる点は、ユーザーにとって大きな魅力といえる。

 共働き世帯の増加で家事負担軽減に対するニーズが強まっている。パナソニックの調査(30・40代夫婦のライフスタイル調査)によると、できればやりたくない家事のトップに上がるのが食器洗い・後片付けだ。ニューノーマル時代で食洗機はますます注目商品の一つとなりそうだ。

パナソニックの主力製品

卓上型「NP-TZ300」提案に注力

 パナソニックは、新型コロナで在宅時間が増え、清潔性や省家事へのニーズが高まるなか、約50度以上の高圧水流による「ストリーム除菌洗浄」を新たに搭載し、全洗浄コースで除菌できる卓上型食器洗い乾燥機NP-TZ300の提案に力を入れる。

 巣ごもり需要が高まるなか、卓上型食器洗い乾燥機の販売が伸びており、家事省力化、清潔に対する強いニーズに応えていく。

 市場では、コロナ禍のなか、在宅時間が増加し、内食の機会が増える中、調理器具や食器の後片付けについても、点数や回数が増えている。清潔意識の高まりから、洗浄するだけでなく、除菌もしたいという意識が高まっている。

「ストリーム除菌洗浄」搭載

 TZ300は、従来の「高温除菌」コースを見直し、「ストリーム除菌洗浄」を新たに搭載した。

 手洗いでは難しい約50度以上の高い水温と、約2メートルまで届く高圧水流で食器類を洗い上げ、熱に弱いものを洗う「低温ソフト」も含めた洗浄全コースで洗浄と同時に除菌が可能となった。

 以前から搭載するパナソニック独自の技術「ナノイーX」で、庫内のニオイを抑制・除菌することで、まとめ洗い時の食器を清潔に保管できるなど、清潔性にこだわった。

 同社によるとTZ300の購入理由の上位に、ナノイーX、80度すすぎ、ストリーム除菌洗浄が挙がり、清潔ニーズの高まりに応える機能としてユーザーから支持されている。

 サーモスとの協業でマイボトルも洗える

 近年、節約志向や環境意識の高まりで、保温保冷ができ、手軽に飲み物を持ち運べるステンレスボトルが人気を集め、職場やレジャーなどにマイボトルとして携帯する人が増えている。

 このステンレスボトルでは、今まで食器洗い乾燥機に対応したものがなかったが、魔法瓶のグローバル企業・サーモスから、同社初の食洗機対応「サーモス 真空断熱ケータイマグ」(JOK-350/500)が発売された。

 今回、両社の技術者が交流を重ね、食洗機対応ボトルと食洗機における長筒形状の食器類を奥底まで洗える機能を協力しながら開発している。

 これによりNP-TZ300は、庫内の使用性がさらに向上した。新たに「ボトルホルダー」を搭載し、手洗いしにくい水筒やマイボトル、タンブラなど、長筒形状の食器類が奥底まで清潔に洗浄することができる。

 同社では、今月19-28日に全国TVスポットを投入するほか、17日にはWebコンテンツとして、ARを活用し自宅のキッチンに設置したイメージがチェックできる「スマホで設置シミュレーション」を公開する。

 また、3月28日まで同社食洗機レギュラータイプ購入者全員に、P&Gジョイジェルタブ3カ月分のプレゼントキャンペーンも展開し、商戦を盛り上げる。