2021.03.01 ラックスマン40年ぶりのMCカートリッジ高忠実度の音楽再生
40年ぶりとなるラックスマン・オリジナルのMCタイプのフォノ・カートリッジ「LMC-5」
ラックスマンは、MCタイプのフォノ・カートリッジ「LMC-5」を3月下旬から発売する。税別価格は23万円。
日本国内における音楽パッケージの売上げが年に10%程度減少しているこの10年間において、アナログレコードのリリース枚数は、10年比で10倍を超える枚数に達している。
そのような中、ラックスマンはいち早く現代のオーディオ技術による最新のレコード再生の可能性に目を向け、11年にアナログプレヤー「PD-171」を発売した。以降、トーンアーム交換タイプの「PD-171A」、アームレスタイプの「PD-171AL」、ベーシックな「PD-151」、フォノイコライザアンプ「EQ-500/E-250」など、趣味のレコード再生の世界に本格的なコンポーネントを投入し続け、アナログ・ブームを創ってきた。
そしてこのほど、約2年の開発期間を経て、レコード再生におけるもう一つの重要なコンポーネントである、フォノ・カートリッジを新たにラインアップする。LMC-5は、81年に発売された「LMC-1」と82年発売の「LMC-2」から40年ぶりとなるラックスマン・オリジナルのフォノ・カートリッジとなる。
ラックスマンはLMC-5の開発に当たり、レコードに刻まれた音楽信号を確実にトレースしピックアップするスタイラスとカンチレバー、その微細な動きを強固に支え、変形や鳴きを抑圧するボディー、そして伝わった振動をリニアに変換する発電エンジンなど、音楽信号の各伝送ステージを構成する主要パーツについて、材質とその構造を徹底的に見直した。試作と試聴を繰り返し、ラックスマンのアンプをはじめとするほかのコンポーネントの開発作業と同一の手順を確実に踏むことで、アナログレコード・システムにおける比類のない高忠実度の音楽再生を可能とした。
LMC-5は、往年のLMC-1/LMC-2の音質的思想をベースに、ラックスマンが長年のオーディオコンポーネントの開発で培ってきた技術、ノウハウを盛り込んで開発した。カートリッジ製造の粋を極める国内の職人によって一つ一つ丁寧に組み上げられたLMC-5で、最高品位のアナログレコード再生を楽しめる。