2021.03.04 【業務用無線特集】エム・アールエフ米ミニサーキット社製品販売に力

「BFHK-2802+」

 エム・アールエフ(M・RF)は、高周波部品・機器の販売とコンサルタントを事業目的とする高周波の専門商社で、特徴を生かしたカスタマサービスには定評がある。

 同社は、米国の高周波デバイス専門メーカー、ミニサーキット社(ニューヨーク州)製の、LTCC(低温同時焼成セラミックス)テクノロジーを利用した準ミリ波5G向けバンドパスフィルタ、バラン、カプラーなどの販売に注力している。

 ミニサーキットは、LTCC製品の品ぞろえを充実させており、フィルタでは、準ミリ波5G向けバンドパスフィルタ「BFHK-2802+」の出荷を開始した。5G n257バンドに対応。同社は、フィルタの対応周波数の多さで好評を得ている。LTCCフィルタのサイズは0202から1206まで。第5世代高速通信規格の5G関連での引き合いも増加している。

 同社はLTCCフィルタに加え、LTCCテクノロジーを利用したデバイスの品ぞろえ拡充に努めており、分配・合成器(SCN・SCGシリーズ)、バラン(NCS・TNCシリーズ)、カプラー(DCWシリーズ)などを拡充中。LTCCテクノロジーを利用したバランやカプラーは従来の巻線タイプと比べ、サイズやコスト面で優位性を持つ。さらに、LTCCテクノロジーを活用したパワースプリッタの開発も進めている。

 ミニサーキットは、1968年設立の高周波部品の老舗メーカー。27製品群、1万種類以上の製品を有する。