2021.03.05 【SMD特集】スミダコーポレーションメタル系パワーインダクタ

メタル系パワーインダクタ

2-17ミリ角サイズ揃える

 スミダコーポレーションは、小型、低背のSMDパワーインダクタの製品ラインアップを拡充している。車載用に加えて、第5世代高速通信規格5GおよびIoT関連などの成長分野に提案していく。

 SMDパワーインダクタは、メタル系とフェライト系で用途に最適化した製品を展開している。

 メタル系パワーインダクタ(メタルコンパウンドタイプインダクタ)は、「CDMCシリーズ」において2-17ミリメートル角サイズで幅広くラインアップ。閉磁型で高い電気的特性と磁気シールドを実現し、ノイズを低減化。小型、低背化で、大電流性能を向上し、磁気漏れの抑制を追求している。

 代表的製品としては、4ミリメートル角×2ミリメートルサイズの「0420CDMCC/DS」(インダクタンス0.1-22マイクロロH)、5ミリメートル角×3ミリメートルサイズの「0530CDMCC/DS」(同0.1-10マイクロH)、6ミリメートル角×3ミリメートルサイズの「0630CDMCD/DS」(同0.1-6.8マイクロH)、10ミリメートル角×4ミリメートルサイズの「104CDMCC/DS」(同0.15-68マイクロH)などを用意する。

 フェライト系パワーインダクタは、低損失のフェライト材を使用し、低DCRで高効率を実現している。小型、低背タイプから大電流対応まで製品ラインアップを充実させている中、「CDBシリーズ」では「CDB64D48」「CDB78D73B」「CDB87D48」などをそろえている。

 CDB64D48は、7.2×6.6×5ミリメートルサイズで、インダクタンスは0.1-0.15マイクロH。CDB78D73Bは、10×8×7.5ミリメートルサイズで、0.12-0.27マイクロHをカバーする。CDB87D48は、12×9×5ミリメートルサイズで、インダクタンス値は0.15マイクロH。

 車載用パワーインダクタは、メタル系、フェライト系ともに150度の高温度対応と同時に、自動車特有の技術的な要求事項である耐衝撃・振動に対応した製品ラインアップを拡充している。

 自動運転に向けた安全系、環境対応のxEVでの需要増を見込んでいる。