2026.06.16 シャープ ウエアラブル端末に参入、人の生活支える新たな価値創出へ
新製品発表会で、今後の通信事業戦略を語る中江本部長
シャープは、スマートウオッチなどウエアラブル端末市場に新規参入する。経済・市場環境が激変する中、新たなデバイスの在り方を見据え、人に寄り添う価値創出を目指す。
新製品として7月9日から投入するのは、スマートウオッチ「からだメイト Watch」、スマートリング「からだメイト Ring」、ヘルスケアアプリ「からだメイト」。
からだメイト Watchは、生体データの解析に強みを持つ米国HEALBE社(ヒールビー、米国カリフォルニア州)の特許技術「FLOWテクノロジー」の独占的なライセンス供与を受けて開発。
腕に着けておくだけで、消費カロリーに加え、自動的に摂取カロリーを測定・記録できるため、カロリーの収支という新しい指標を入手できることになる。
合わせて体の水分バランスもモニタリングでき、適切な水分補給をサポート。これらにより自分の適切な体調や食事、運動管理につながり、より健康的でQOL(生活の質)向上に貢献できる。
からだメイト Ringは、SOXAI(横浜市中区)のセンシング技術を活用して開発。
高い防水・防じんなどタフ設計を取り入れつつ、指輪をする感覚で各種バイタルデータや歩数など活動量、睡眠の状態を計測し、ストレスなくスタイリッシュに装着できる新たな健康デバイスとなる。
同社通信事業本部の中江優晃(まさあき)本部長は「円安、メモリー高騰、中東情勢など外部環境の変化でこれからの(デバイスの)価値の在り方について考えるタイミングに来ている」と話す。
「デバイスで何ができるかではなく、それによって人がどう変わるのか、人が日々使うデバイスとその人自身の状態、これらを一体で捉え、人に寄り添う体験を設計することに挑戦していきたい」とし、人を中心に据えたデバイス開発を目指す考えだ。
中江本部長は「人を中心に考える上で、注目したのは自分の状態(コンディション)だ」とする。
「人は多くの情報に触れているが、自分自身のコンディションについては意外なほど把握できていない。体調はどうか、食事は適切か、運動量は足りているかといった自分の状態が自然に記録され、それが情報とつながり、より深く理解できるようになることで、日々の行動が少しずつ変わっていく」(中江本部長)という世界観で、新たなデバイス開発につなげていくという。
今回、その第1弾として新たなウエアラブル端末を発表。今後同社では「デバイスを提供する企業から、人の体験そのものを支える、ライフスタイルを提供するブランドへと進化させていく」(中江本部長)方針だ。
「スマートフォン、アプリ、ウエアラブル端末の三位一体でUX(ユーザーエクスペリエンス)事業の価値を高めていきたい」(中江本部長)方針だ。










