2021.03.08 ロボットシミュレーションソフトABBがアップグレード
ABBはオフラインプログラミング&シミュレーションソフトウエア「RobotStudio」をアップグレードし、実世界におけるロボットの停止距離を正確にシミュレーションするために設計した新しいバーチャルロボット制動距離機能を搭載した。
ロボットの制動距離を正確に計算できるため、セル設計において安全マージンを加える必要がなくなり、最大25%の省スペース化が可能になる。
ロボットの停止場所の正確な予測は速度、可搬重量、ロボット自身の慣性など、様々な変数に依存する。これらの要因が単独、または複合して、ロボットが安全ゾーンの外で停止することがあり、その差は時には数メートルの差になることもある。このような停止距離のばらつきを補うために、ロボットセルを設計するエンジニアは従来、ロボットが停止する際の余分な動きを許容できるようにセルサイズを大きくしていたが、その分、工場のフロアに不要なスペースが使われてしまうことになる。
RobotStudioの新しい機能は、ABBの優れたモーションコントロール技術を使用して、ロボットの動作をミリ単位の精度で予測することで、ロボットの正確な動作をシミュレーションできる。ユーザーは必要な安全ゾーンの正しいサイズや、ライトカーテン、安全柵、コントローラなどの機能の理想的な位置を決定できる。