出光散乱体パネルで〝青空〟を表現

　三菱電機照明は、青空を模したパネルと太陽光の差し込み感を表現するフレームを組み合わせたLED照明「misola（みそら）」を提案していく。

　みそらは、レイリー散乱を発生させる光散乱体を用いたパネルに、両サイドからLEDを照射して光らせている。レイリー散乱は大気圏に太陽光が入射する際に、大気を構成する分子の影響によって空が青く見える現象。みそらはそれを応用し、照明器具として〝青空〟を表現した製品だ。

　正方形に近い形状のみそらは、フレーム部の3面を光らせ、1面が影になるようにすることで、自然な太陽光の差し込み感を演出している。

　光色が異なる複数のLEDを採用し、発光量を変化させることで、青空だけでなく朝焼けや夕焼けなどの変化も可能だ。両サイドから光を照射するエッジライト方式で、天井面からの器具の厚みを120ミリメートルと薄型化し、施工しやすくしている。

　光色は専用リモコンによる手動切り替えと、専用制御機器によるスケジュール制御を行う自動切り替えの2タイプをそろえる。スケジュール制御を使い、移り変わる空の表情と空間の光環境を連動することで、外と内のつながりを自然に演出できる。

　同社本社（神奈川県鎌倉市）のショールームには、みそらを実演展示する「AOZOLABO（アオゾラボ）」コーナーを設置。会議室にみそらを設置したエリアと、プロジェクタの映像に合わせて、みそらのあかりの変化を体感できるエリアを構築している。

　窓のないオフィスや病院、福祉施設、公共施設などに提案していく構えだ。