2021.03.24 進化する津波の浸水予測  ITサービス大手が存在感

20年11月に高知県で行われた震災対策訓練(提供=NEC)

 東日本大震災から10年。その間、防災・減災対策の進化を支援し続けたITサービス大手が、一段と存在感を高めようとしている。NECはスーパーコンピュータ(スパコン)を活用し、地震発生直後に津波による被害をリアルタイムで推計するシステムの対象範囲を広げ、4月から太平洋沿岸の1万キロメートル超をカバーする。富士通研究所は産学連携で、市街地に到達する津波を瞬時に予測するAI(人工知能)技術を開発した。

 「自然災害で犠牲になる人をゼロに...  (つづく)