2021.04.19 軸受の剝離、キズ診断日本精工がワイヤレス振動診断器販売
ワイヤレス振動診断機器(振動ピックアップをブルートゥースとスマホで接続したイメージ)
日本精工は、新開発のワイヤレス振動診断器の新機種を5月10日から日本、中国で販売を開始し、10月から欧州、米州、アジアへ順次拡大する。
ワイヤレス振動診断器の新製品は、回転機械の状態をその場で測定・診断できるコンパクト、軽量、高機能で、2017年から日本国内で販売している顧客の機械設備のメンテナンスや製品品質管理の見える化など広く活用されてきた「ベアリングドクター」BD-2の後継機種になる。BD-2利用顧客の利用状況や意見、要望を基に開発した。
新機種は、直径48×高さ81ミリメートル、重さ170グラムで手のひらに乗るコンパクトサイズで軽量。Androidスマートフォン、またはタブレットと振動ピックアップをブルートゥースで接続し、振動測定・診断アプリ(ACOUS NAVI for ワイヤレス振動診断器)をGoogle Playからダウンロードすることで利用できる。FFTアナライザー(周波数分析器)と同等のデータ処理機能を備えている。
振動測定・診断アプリには「ACOUS NAVI for Bearings」の機能を搭載し、軸受の剝離、キズの診断ができる。
振動測定での手動/自動モードの切り替え、軸受精密診断での判定レベルの任意選択や再診断機能を搭載している。付属の管理ソフトウエアで効率的な診断をサポートする。
工場などの巡回監視時に携帯するのは、振動ピックアップと手持ちのAndroidスマホ、タブレットのみで済み、可搬性に優れている。23年度には年間3億円の売り上げを目指す。