2021.04.23 【ヘッドホン・イヤホン特集】高音質・ワイヤレス化が進む

ワイヤレスヘッドホンの人気が高い

 スマートフォンや携帯オーディオプレーヤーで音楽を楽しむ人が増えるとともに、ヘッドホン、イヤホン(インナーイヤ型ヘッドホン)の高音質化が進んできている。この数年はブルートゥース接続による完全ワイヤレス対応モデルが増えており販売が好調だ。

 最近は音楽配信サービスの普及、スマホでの音楽鑑賞などが定着していることからイヤホンで音楽を聴く若者が急増。数年前まではコード付きのイヤホンが主流だったが、この2~3年でワイヤレス対応が定着してきた。アップルのiPhoneは7でイヤホンジャックを廃止したことから、一気にブルートゥースでのイヤホン接続が増えているのも背景にある。

 無線でも高音質で再生ができる圧縮技術も出ていることから、ブルートゥースでも高音質で音楽が楽しめるようになったことも追い風だ。CDよりも高音質なハイレゾリューションと同等の音質を実現する通信の技術もあるため、現在は完全ワイヤレスヘッドホンが主流になりつつある。

 最近はノイズキャンセリング(NC)技術も注目されている。外出時の騒音下でも外部の音を遮断し、静粛な状態で音楽が楽しめるものだ。ソニーをはじめ、各社がNCへの取り組みを本格化している。ワイヤレスヘッドホンは装着感だけでなく、駆動時間、NCのチューニングなど、メーカーや製品によって異なるため、提案する際には必ず試してもらうのが良いだろう。

パナソニックの主力製品

 パナソニックは、2020年から完全ワイヤレスイヤホンを本格的に発売している。利用シーンなどに合わせて高級オーディオのテクニクスブランド1機種、パナソニックブランド2機種の計3機種を提案している。3機種ともに個性を持たせており、ニーズに合わせて選べる。

完全ワイヤレスイヤホンEAH-AZ70W/RZ-S50W
業界最高級のNC機能

 テクニクスの音響技術を搭載したテクニクスブランドの「EAH-AZ70W」と、パナソニックブランドの上位機「RZ-S50W」は、業界最高クラスのノイズキャンセリング(NC)機能を搭載して音質にこだわった。標準モデルのパナソニックブランド「RZ-S30W」は、ノイズキャンセリング非搭載だが、小型軽量で高音質を実現。女性でも着けやすい。

テクニクスの「EAH-AZ70W」

 最上位のテクニクスAZ70Wは、完全ワイヤレスでは大口径の直径10ミリメートルダイナミック型ドライバーを搭載するとともに、前後の空気の流れを最適化するチャンバーを配置。艶のあるボーカルを再現できるとともに、低域から高域まで広い帯域でゆとりのある音が楽しめる。

 特に、騒音の大きい場所でも静かに音楽を楽しめるNC機能が特徴で、二つのNC方式とデジタル制御と、アナログ制御を組み合わせることで、騒音を大幅に減らすことができる。テクニクスの高い音響技術とNCが組み合わさることで、音楽本来の躍動感と空間性を体験できる。本体はテクニクスらしいデザインと質感で、充電ケースも持ち運びやすい形状になっている。

 パナソニックブランドのS50Wは、直径8ミリメートルのダイナミック型ドライバーを搭載し、締まり感のある豊かな低音と明瞭なボーカルを再現できる。テクニクスのAZ70Wと同じ業界最高クラスのNC技術を搭載して、クリアな音で音楽を聴いたり通話したりできる。

パナソニックの「RZ-S50W」

 S30Wは、直径6ミリメートルのダイナミック型ドライバーユニットを搭載し、小さな耳にも合わせやすい小型サイズを実現した。エアダクトの配置を工夫し、防滴を実現しながら豊かな低域再生を両立している。カラーもブラック、ホワイトのほか、グリーンを用意し女性でも着けやすい。イヤピースもXSからそろえている。

 全製品とも新開発のタッチセンサーアンテナを搭載し、安定したブルートゥース接続を実現。イヤホンは左右独立受信方式になっており、混雑した場所でも音が途切れにくい。

 5月9日まで購入キャンペーンも開催中。3機種のいずれかの購入で、LINEポイントが最大5000ポイントプレゼントされる。