2021.05.03 ユニバーサルロボットの「UR+」製品に認証キヤノンの「RVシリーズ」

RVシリーズとURロボット組み合わせイメージ

山根 代表山根 代表

 ユニバーサルロボット日本支社は、キヤノンの3Dマシンビジョンシステム「RVシリーズ」を、ユニバーサルロボット製協働ロボット(URロボット)とプラグ&プレイで使える「UR+」製品として認証した。

 UR+は、協働ロボット本体を提供するユニバーサルロボットが、ロボットアームの仕様やインターフェースをオープンにし、それらに準拠するロボットハンド、カメラ、センサーなどの周辺機器をUR+として検証、認証している。

 キヤノンのUR+は画像処理ソフトウエア「Vision Edition-U」に続いて2製品目になる。

 3DマシンビジョンシステムRVシリーズは、高速、高精度に部品の位置と姿勢を3次元認識する。URロボットとの連携に際して、直感的なユーザーインターフェースを備えたRVシリーズ用のURCap(URロボット上で、他社製品を動かす際にURのティーチングペンダント上でプログラムできるようにするソフトウエア開発キット)を使用することでピッキング動作のプログラム作成が簡素化され、URロボットとRVシリーズの座標を合わせるキャリブレーション用プログラムの作成も不要になる。

 RVシリーズは、数種類のパターン光を投影し、距離画像と濃淡画像を同時に取得する。事前登録しておいた部品の3D CADモデルをフィッティングすることで、曲面のある部品や形状に特徴の少ない部品や複雑な構造をした部品など、さまざまな形状の部品を高精度に3次元認識する。

 山根剛日本支社代表は「生産現場の人手不足が大きな課題となっている中、これまで自動化が難しいと考えられていた工程にも協働ロボットの応用が進んでいる。ロボットの目に当たるキヤノンのビジョンシステムがUR+製品に加わり、ユーザーは従来よりも格段に容易にURロボットを使ったビジョンシステムを構築できるようになる」と話している。