2021.05.13 疑似量子計算機を金融の高速取引に東芝、今夏から実証

シミュレーテッド分岐マシン(提供=東芝)

 東芝は、大規模な組み合わせ最適化問題を高速に解く計算機「シミュレーテッド分岐マシン」を株式市場で拡大する高速取引(HFT)に応用することを視野に、計算機の有効性を確かめる検証を今夏に始めると発表した。

 HFTはハイ・フリークエンシー・トレーディングの頭文字で、コンピューターを用いた超高速の金融取引を意味する。一般的には、1秒間に数千回以上の売買注文を繰り返す。

 今回の検証は、金融庁に登録する高速取引業者...  (つづく)