2021.05.17 東芝、3月期連結は最終損益2期ぶり黒字脱炭素など新潮流踏まえ10月に事業戦略修正へ

綱川社長兼CEO

 東芝が14日発表した2021年3月期連結決算は、売上高が新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて前期を下回ったものの、最終損益が2期ぶりの黒字転換を達成した。脱炭素やデジタル化といった世界の潮流を踏まえて10月には事業ポートフォリオを含む戦略を修正する計画で、新たな成長ステージに向けて攻勢をかける。ただ、株主融和の課題を抱えており、難しいかじ取りを迫られそうだ。

 最終損益は、株式の4割を保有する半導体大手キオクシアホールディ...  (つづく)