2021.05.26 【次世代自動車用部品特集】日本ケミコン車の安全性向上など支援導

 日本ケミコンは、電気自動車などのエコカーに向けた多数の新製品を開発し、車の安全性能、環境性能のさらなる向上を支えている。

 導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー「HXUシリーズ」は、従来品比2倍の長寿命と40Gの耐振保証を実現した新製品。ゴムと樹脂を用いた独自の複合封止構造で高温環境下での長寿命化に成功、耐振性も向上した。

 電解液の改善で許容リプル電流も最大2倍に向上。カテゴリー温度範囲マイナス55~プラス135度、定格電圧範囲25~63V、静電容量範囲82~330μF、サイズはφ10×10Lミリメートルで量産予定。今年8月からサンプル対応開始する。

 オンボードチャージャー向けは基板自立形アルミ電解コンデンサーを3シリーズ追加した。耐熱性105度で、KVAシリーズは2000時間保証、KVBシリーズは3000時間保証、LVAシリーズは5000時間保証。既存の超小型シリーズの基本性能を維持・向上しつつAEC-Q200準拠の振動要件を満足。今年7月から量産開始予定。

 このほか、「人とくるまのテクノロジー展2021オンライン」では、小型化とともに定格電圧を2.7Vに高めたリード形電気二重層キャパシター「DKGシリーズ」や、10キロヘルツでの透磁率を従来品比150%に向上したコモンモードチョークコイル「FL-Wシリーズ」、先進システムに最適なCMOSカメラモジュールなどの新製品も紹介する。