2021.05.27 【照明総合特集】三菱電機照明「みそら」の導入事例が増加

導入実績が増えてきた青空照明「misola」

パネルで〝青空〟表現

 三菱電機照明は、青空を模したパネルと太陽光の差し込み感を表現するフレームを組み合わせたLED照明「misola(みそら)」で、明かりの新たな価値を訴求し、導入事例が増えている。

 みそらは、レイリー散乱を発生させる光散乱体を用いたパネルに、両サイドからLEDを照射して光らせている。レイリー散乱は、大気圏に太陽光が入射する際に、大気を構成する分子の影響によって空が青く見える現象。みそらはそれを応用し、照明器具として〝青空〟を表現した形だ。

 正方形に近い形状のみそらは、フレーム部の三面を光らせ、一面が影になるようにすることで、自然な太陽光の差し込み感を演出している。光色が異なる複数のLEDを採用し、発光量を変化させることで、青空だけでなく朝焼けや夕焼けなども表現できる。

 サイドから光を照射するエッジライト方式で、天井面からの器具の厚みを120ミリメートルと薄型化し、通常の照明器具と比べても遜色ない施工性にもこだわった。

 光色は専用リモコンによる手動切り替えと、専用制御機器によるスケジュール制御を行う自動切り替えの2タイプをそろえる。スケジュール制御を使い、移り変わる空の表情と空間の光環境を連動することで、外と内のつながりを自然に演出できる。

 ハイスペックな照明器具として提案しているが、差別化された製品として導入事例が増えている。

 例えば、イオンモール上尾(埼玉県上尾市)の従業員休憩室にみそらを16台設置した。また、家族向けマンションの共用部にも導入。時間に合わせて自動でシーンを変化させるなど、照明器具の新たな価値が評価されている。