2021.05.28 【スマートファクトリー特集】東京ウエルズ高速・柔軟にパレット挿入の「MMIH」を市場投入

MMIH「TWA-1100」

 東京ウエルズは、ダイオード、トランジスター、LEDなどの個別半導体、LCRなど受動電子部品向けの端子塗布機、測定検査機、テーピング機メーカー。第3の柱に位置付ける外観検査装置事業も拡大し、製品を拡充している。

 部品外観検査装置の搬送技術などを応用して開発した「MMxH」シリーズを新たに商品化した。

 工場のさらなる自動化、スマート化に応える三つの商品群「MMTH(Multi Module Test Handler)」「MMVH(Multi Module Vision Handler)」「MMIH(MulTi Module Insert Handler)」で構成している。

 これらの装置は異形部品、中サイズ以上のデバイス、部品を対象とし、機械の各部のモジュール構成により、さまざまなサイズ、形状のワークに対して、柔軟な構成変更を可能にしている。

 各顧客の多様なニーズに応えることができる。例えば、ワーク供給部ではパーツフィーダー供給だけではなく、トレー供給、ウエハー供給にも柔軟に対応が可能になっている。

 また、工場のスマート化に対応するため、工場内のネットワークに接続可能なパソコンによるネットワーク対応仕様も各顧客対応が可能になっている。

 MMIHは、電子部品や半導体素子を整列させ、パレットに移載、格納する装置で、従来マウンターなどで代用していた工程の省力化、効率化に貢献する。シンプルな構造と独自技術で、高速かつ柔軟なパレット挿入を実現している。

 機能はパーツフィーダー供給、テープフィーダー供給、ウエハーリング供給などに対応可能。オプション機能として、Pick&Place過程においてさまざまなワーク方向の姿勢反転も可能になる。対象ワークにもよるが、6万6000Uph(1100pcs/m)の処理能力を備える。装置サイズは、W1410×D900×H1560(ミリメートル)と、コンパクトな設計になっている。