2021.06.15 沖縄県でCO₂ゼロプラン供給開始イーレックス、県内初のバイオマス発電所が稼働

 新電力大手でバイオマスが主力のイーレックスは14日、グループとして沖縄県で初めて二酸化炭素(CO₂)ゼロプラン「美ら島CO₂ゼロプラン」の供給を始めると発表した。同県唯一の都市ガス会社、沖縄ガス(那覇市)本社に、トラッキング付き非化石証書などを利用した実質再生可能エネルギー100%の電力を8月から提供する。

 両社は2016年に、イーレックス60%出資、沖縄ガス40%出資の新電力、沖縄ガスニューパワー(同)を設立。同年4月に電力小売り事業を始めた。

 県内唯一の中城バイオマス発電所(同県うるま市)が7月中旬から運転開始することに合わせ、沖縄ガスニューパワーを通じて、沖縄ガスに供給する。

 同発電所は、グループとしては5カ所目のバイオマス発電所。出力は4万9000kW(一般家庭約11万世帯分に相当)で、パームヤシ殻や木質ペレットを燃料として年間約20万~25万トンを使用する。