2021.06.24 【カーエンターテインメント特集】パナソニック「ストラーダ」F1シリーズ 車種問わず大画面装着

「ゴリラ」も訴求していく

ストラーダ ハイエース装着例ストラーダ ハイエース装着例

渡邉 部長渡邉 部長

 パナソニックは新型車、既販車など車種を問わず大画面ディスプレーが装着できる主力カーナビゲーションシステム「ストラーダ」F1シリーズを前面に出すとともに、夏商戦に向けてはポータブルカーナビ「ゴリラ」の2021年モデルを訴求していく。

 F1シリーズは、画面がダッシュボードの手前に浮き出る独自のフローティング構造を採用したことで、非常に幅広い車種に9インチ以上の大画面ナビを装着できるようにした。最新モデルでは、国内の市販AV一体ナビとして初となる10V型有機ELディスプレーを搭載。高画質化と視認性を飛躍的に高めており、装着可能車種は460車種以上に上る。

 オートモーティブ社インフォテインメントシステムズ事業部市販・用品ビジネスユニット市販事業推進部・渡邉洋部長は「16年からフローティングディスプレーを投入し〝みんなのクルマに大画面〟を提唱してきたが、ようやく浸透してきた。販売も好調で半数が既販車になっている」と話す。

 有機ELのF1Xシリーズは、有機ELの特徴でもある漆黒の黒と高い色再現性を実現するほか、独自の低反射パネル技術と、画面が上下左右前後にスイングする独自構造により、どの席でもどの角度でも高画質で見やすいという特徴がある。最上位機には独自のブルーレイプレーヤーを採用し、市販のモニターなどと接続すれば後部座席でもBDコンテンツが楽しめる。

 当然ナビの基本性能を重視し「全国市街地図を導入したほか、地図案内表示なども実際の道路と同じ表示になるようにした」(渡邉部長)。安全機能も好評で、道路標識情報などを画面に大きく表示したり、音声で知らせたりする運転サポート機能が付くほか、逆走検知警告機能などもあり、市販ナビでもきめ細かい運転支援が特徴だ。ハイビジョン撮影ができる前後2カメラドライブレコーダーを接続すれば、高画質で走行中の前後の状況を記録できる。

 夏商戦に向けては、新発売する7V型SSDポータブルカーナビ「ゴリラ」2機種も前面に出していく。カーナビとしての基本機能をさらに進化させ、使い勝手はそのままに、高度で高精度な道案内を実現した。

 新製品はGPS(全地球測位システム)に加え、準天頂衛星「みちびき」、ロシア衛星「グロナス」の受信性能を高めた新GPSモジュールを搭載し、測位精度を大幅に高めた。ストラーダでのノウハウを生かし、全国市街地図や安全・安心機能も付く。上位機は渋滞情報を収集して、渋滞回避の案内もできる。

 ゴリラは軽トラックや輸入車などでの利用も多く「熱狂的なゴリラファンも多い」(渡邉部長)ため、使い勝手を変えずに性能を高めてきた。コロナ禍ではウェブなどを活用した販促も重要になり、デジタルでのプロモーションにも注力していく。

 F1シリーズはキャンプなどの需要の高まりから「キャンピングカーへの装着提案にも力を入れる」(渡邉部長)としている。