2021.08.13 中国 7月のEV販売台数 27万台で単月販売記録を更新

充電網の整備/車種の増加などで購入への環境整う

 中国の電気自動車(EV)販売台数が大幅に増えている。7月の販売台数(乗用車・商用車合計)は27万1000台で単月としての販売記録を更新。今年7カ月の累計販売台数は147万8000台、前年同期比197%増のペースで推移している。

 自動車業界団体の中国汽車工業協会(CAAM)によると、完全電池駆動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHV)合計の7月のEV販売台数は今年最高を記録して、前年同月比164.4%増だった。

 中国政府の購入者への優遇策や充電網の整備進展、さらには車種の増加など、ユーザーがEVを購入しやすい環境が進んでいることが増加の要因。

 7月のメーカー別販売台数は、BYDがトップ。5万57台のうちBEVが2万4996台、PHVが2万5061台。

 注目は、中国EV分野の3大スタートアップ企業だ。

 Xpeng(小鵬汽車)は前年同月比228%増の8040台。スポーツ用セダンの「P7」は6054台、コンパクトSUVの「G3」は1986台の販売実績。

 NIO(上海蔚来汽車)はプレミアム型SUVの「ES8」、5人用SUVの「ES6」と「EC6」の3車種合計で前年同月比124.5%増の7931台を販売した。

 Liオート(理想汽車)も現在、SUVの「One」1車種のみの販売だが、7月の販売台数は8589台。

 いま国内で人気の超小型車「MINI」を販売している五菱宏光は、7月3万706台の販売実績。MINIは年内20万台の販売も可能、とアナリストは予想している。