2021.08.17 JCOM J:COM賞創設日本将棋界を支援

第9回J:COM杯、3月のライオン子ども将棋大会の決勝戦の様子(写真提供=囲碁・将棋チャンネル)

 JCOMはこのほど、日本の将棋界を担う若者たちの棋士の養成機関の奨励会への支援と、新たに棋士となる四段昇段者へ贈る「J:COM賞」を創設することで日本将棋連盟と合意したと発表した。

 同社は小中学生に将棋の楽しさを知ってもらうとともに、将来の棋士を目指す小中学生の登竜門となることを願って、2012年から「J:COM杯3月のライオン子ども将棋大会」を開催してきた。今年で10回目を迎える。「これを機に将棋界を担う若手を支援する思いを込めて同奨励会支援活動を行うこととなった」(同社)。

 同社は奨励会の運営活用のために毎年寄付を行っていく方針だ。奨励会への企業支援は同社が初となる。また、新たに棋士となる四段昇段者のこれまでの精進・努力を称え、棋士として活躍を応援できる品物をJ:COM賞として贈呈する。今回はスーツ仕立券を贈呈する。

 J:COM賞の授与は本大会の会場で行う予定だ。「本大会を授与の場所に決めたのは、参加する子どもたちの目標となる存在になってほしいとの願いを込めている」(同社)。

 同社は「挑戦」を企業理念、行動指針に掲げる企業として、CSR活動の一環として若者たちのさまざまな挑戦を応援してきた。こうした子ども将棋大会の実施のほか、16年から「次世代を創るチャレンジ支援プロジェクト」を実施し、全日本アルペンスキーU16チームの海外遠征支援なども行っている。