2021.08.18 【コネクター総合特集】ハーティング「har-modular」を投入
ハーティングは、モジュラー化、デジタル化、自律性の三つを現代の技術トレンドと捉えており、これらに対応する次世代接続をConnectivity+と位置付けて製品ポートフォリオを構築している。
モジュラー化のトレンドに応える製品として、モジュールで電力、信号、データを自由に組み合わせてカスタマイズ可能なDIN41612規格準拠2.54ミリピッチのモジュラー型基板用コネクター「har-modular」を市場投入した。
後にIEC60603-2の国際規格となったDIN41612規格のコネクターは、19インチラックのシャシーに使用する基板対基板接続用として最も普及している。同社は当初から同規格のコネクターを製造、継続的に製品バリエーションを拡大し、幅広い品ぞろえと長期供給を保証してきた。また、モジュールで電力、信号、データ伝送用などの接続を自由に構成可能な耐環境角型コネクター「Hanシリーズ」で業界標準を確立した。
これらの経験を生かし、DIN41612/IEC60603-2規格準拠のモジュラー型基板用コネクターhar-modularを開発した。
har-modularは、挿抜回数や過電流に対する耐性、基板保持力など、産業用途に耐える堅ろう性を備えている。組み立ては簡単、組み立てサポートツールにモジュールを差し込み、固定レールをはめるだけ、工具なしで行うことができる。
既存の標準製品は選択肢が限られるが、har-modularは、どのソリューションもロット数1個から構成できるため、開発や試作に最適。数量がまとまる場合には組み立て済み製品も提供する。構成をアシストするオンライン構成ツールの利用が可能。