2021.08.18 【コネクター総合特集】イリソ電子工業産機向け事業を第2の柱に確立
イリソ電子工業は、自動車市場や産機市場、コンシューマー市場を事業拡大に向けた柱と位置付け、積極的な新製品開発と生産・販売体制強化を推進している。
自動車市場では、AVNに加え車載電装分野でも高い技術力が評価され、新製品のスペックインが活発。産機向け事業の強化にも努め、車載に次ぐ第2の柱として確立させる方針。
同社は、独自のフローティングテクノロジーを採用した3次元可動BtoBコネクター「Z-Moveシリーズ」の製品ラインアップ拡充を進める。Z-Moveは接点が固定されたままZ軸が可動する構造で、耐振動性、耐衝撃性に優れる。
さらに、Z-Moveコネクターに新たに3シリーズを追加した。追加したのは「18021シリーズ」(車載インバーターIGBT向けボトム嵌合(かんごう)タイプ)、「10127シリーズ」(低背・小型タイプ=基板嵌合高さ8ミリメートル)、「10128シリーズ」(狭ピッチタイプ=0.8ミリピッチ)。
新製品開発では、パワートレイン用の高電流コネクターや高速伝送用コネクターの開発に力を注ぐ。パワートレイン分野では、「3次元可動BtoBコネクター」と「振動シミュレーションサービス」を組み合わせた「耐振ソリューション」という強みを生かした展開を図る。耐振ソリューションでは、パワートレイン機器向け振動シミュレーションサービスにより顧客機器の耐振性を評価し、問題点の早期把握と対策の提案を進めており、高い評価を得ている。
高速伝送用コネクターは、新たに16ギガbps対応電源用端子付き可動BtoBコネクター「10143シリーズ」を発表した。