2021.08.18 【コネクター総合特集】丸紅エレネクスト丸紅グループの海外ネットワーク生かす

 丸紅エレネクストは、7月1日付で旧社名の河野エレクトロニクスから現社名に変更した。2022年1月に創業50周年を迎えることを機に、社名を変えさらなる飛躍を目指す。中秀友社長は「これまで培ってきたサービスを維持し、丸紅グループの海外ネットワークも生かしたい」と話す。

 4~6月は前年比2桁以上の実績で推移。半導体製造装置向けやロボットなど産機設備向けなどの需要で全般的に活況。足元の状況も引き続き好調で、7~8月も高水準の実績を維持している。

 同社は新規顧客開拓、海外販売拡大、新商材開拓-の三つの重点施策を展開。新規顧客開拓は営業現場での活動のほか、インターネット販売、メーカー移管など、手法を広げて顧客数を拡大。

 海外は人員体制を強化し、東南アジアやASEANなどで展開。丸紅グループの強みを生かし、タイやベトナムで白物家電やハーネス向けなどの商材で伸長。「海外の売上比率は10%で伸びしろは大きい。商社の役割を高く評価してくれる企業も多く、国内客先の海外拠点から広げたい」(中社長)。

 新商材開拓は日本モレックス、スリーエムジャパン、日本航空電子工業、日本端子のほか、ヒロセ電機、イリソ電子工業、日本ワイドミュラー、レモジャパンのコネクターも取り扱い、事業を拡大。商品本部(大阪府寝屋川市)も在庫の最適化、品質検査体制を強化し、1万3000品種超のコネクターなどを常備在庫している。

 4月には商品本部に営業支援部を開設。品質管理を推進し、営業部隊が専念できる体制を整えた。また、サステナビリティ部も新設。ISO認証からSDGsまで持続可能な企業活動体制を整える。