2021.08.18 【コネクター総合特集】ケルフローティングコネクター、高速伝送にフォーカス
ケルは、コネクター事業では、フローティング、圧着、高速伝送をキーワードとした新製品開発に注力している。特に極細同軸コネクターやフローティングコネクターは高速伝送にフォーカスし、5G時代のニーズに対応していく。
フローティングコネクターは、0.5ミリピッチ「DTシリーズ」の新バリエーションとして、スタック高さ25ミリメートル品を2020年に販売開始した。XY方向にプラスマイナス1.0ミリメートルのフローティング量を確保。8ギガbps相当の高速シリアル伝送が可能。0.4ミリピッチフローティングコネクター「DUシリーズ」は、低背(スタック高さ5ミリメートル)、高耐熱(105度対応)のバリエーションを追加した。フローティング量はXY方向にプラスマイナス0.4ミリメートル。接続方式は垂直に加えスタック接続に対応。
高速伝送対応0.4ミリピッチフローティングコネクター「DUSシリーズ」も開発中。スタック高さ0.3ミリメートル。フローティング量はXY方向プラスマイナス0.4ミリメートル。16ギガbpsの高速シリアル伝送が可能。
高速伝送対応では、5Gなどをターゲットに最大32ギガbpsの高速差動伝送対応0.55ミリピッチ高性能同軸ハーネス「TSLシリーズ」を販売開始した。
防水圧着コネクターは、新製品の2.0ミリピッチ・IP67対応小型防水コネクター「FWSシリーズ」を販売開始。2.0ミリピッチコネクターとして業界最小クラスの小型・低背化を実現した。
圧着端子は雌雄同型で、独立したバネによる4点接触により高い接続信頼性を確保。半嵌合を防止するロック構造に加え、コネクター挿入時のクリック感で作業性に優れる。既存のFWシリーズ同様に保護等級IP67に対応し、優れた防じん・防水性能を有する。