2021.08.23 AI活用して需要予測クラウドサービスコニカミノルタが「アイシー」発売

 コニカミノルタジャパンは小売店が行う在庫管理や発注業務、販促業務の効率化・高度化に向け、人工知能(AI)を活用した需要予測を提供するクラウドサービス「AIsee(アイシー)powered by CJ-DMP」を8月に発売する。

 属人的な業務をAIが自動化、中小小売業の経営的な課題解決を支援する。

 機械学習などのAIを活用した需要予測は、中小企業では大企業に比べ導入が進んでいないのが現状。しかし、中小企業のAI導入による推定経済効果は、2025年までに11兆円(経済産業省試算)とも言われ、AI技術の利活用が期待されている。

 今回、同社では機械学習やプログラミングなどの専門スキルがなくても自社データを蓄積するだけで、予測モデルが自動的に構築できるAⅠseeを開発した。

 AIseeは、機械学習の技術を用い、POSによる購買データや顧客データ、商品データ、販促イベントと気象などの外部データから「在庫予測」「販売予測」「来場者予測」など、顧客の将来の需要を予測する。

生産性向上に貢献

 これにより、これまで担当者が経験や勘に頼っていた属人的な将来予測をAIが自動化することで、業務が効率化され、中小小売業が直面する人手不足や生産性の向上に貢献できる。

 将来的にはデータアナリストによる「データ分析」メニューの提供、他システムとの連携、データのアライアンス化(共有)など、AIseeをさらに進化させていく計画。