2021.08.24 被削性3.5倍のダイス鋼日立金属、自動車部品用金型などに

高被削性・高靭性新冷間ダイス鋼「SLD-f」

 日立金属は、被削性(削りやすさ)を従来の約3.5倍に高めた自動車金型向け冷間ダイス鋼「SLD-f」を開発したと発表した。

 自動車骨格部品で、衝突安全性の向上や軽量化のため、強度・硬度の高い高張力鋼板(ハイテン)の採用が進んでいることに対応。金型の長寿命化やリードタイム短縮にもつながる。本格量産を始めている。

 切削中に工具のすくい面に形成される酸化物系溶着物(ベラーグ)は潤滑効果をもたらし、工具の摩耗を抑...  (つづく)